ごめんなさい

コメとか、昨日の記事にしてください。

でも、ホントこれだけは見て。




D
周知の事ではあるが
我々人類は、凡そあらゆる生命を屠り、踏み台にして
今日の繁栄を築きあげている。
今回、私が皆に示したいのは
それらの人類によって屠られた数多ある生命の
たったひとつの、小さく、かぼそく、しかし、
半世紀の時を越えても今尚、我々の道程を照らし続ける
偉大な生命への、感謝と敬意、そして哀悼である。
1957年。世界は、冷戦の真っ只中であった。
米国とソビエトは、互いに核に代表される戦略兵器を競って開発し
その威力を見せ付けあうことで、互いを威嚇していた。
核兵器は、敵味方入り乱れる局地戦において使用できないことから
戦場ではない敵都市を一瞬のうちに灰燼とする戦略兵器であるが
爆撃機による投下を前提とすると、敵国の制空権が前提条件となり
結局のところ、局地戦が避けられない。
しかし、これを宇宙空間から自由落下させ、
音速の数十倍の速さで目標都市へ送り込めば
迎撃すら不可能であるため、ボタン一押しで敵国を皆殺しにすることも
可能になる。これが、ロケット開発の第一目的である。
しかし、敵都市の上空へ正確に投擲しなければ反撃されるため
如何にロケットを精緻に狙い澄ました軌道へ投入するかが
ICBMの開発における焦点であった。
これを背景に画図されたスプートニク計画は、人類初の人工衛星であるが
その二号機に、彼女の搭乗が決定されたのは
一号の打ち上げ成功が予想以上に米国社会の混乱を呼び
その様を、第一書記フルシショフがたいそう喜び、
一ヶ月以内に「何か目立つもの」を打ち上げろと命じたからである。
その「目立つもの」こそ、世界初の生命体による宇宙旅行の成功であった。
生きた犬を宇宙空間へ打ち上げるための小型キャビンは開発されていたが、
宇宙船が再突入時に大気圏を突破する技術はまだ確立していなかったため、
世界初の宇宙船、スプートニク2号は
酸素の切れる10日よりもはるかに長い期間
地球の衛星軌道を周回するよう、打ち上げられた。
世界初のICBM、R7の打ち上げ成功率は50%だったが
その打ち上げは大成功を収め、スプートニク2号は162日間飛行した。
そして、皮肉なことに、たった一つ成功しなかったものがあった。
それは、船体構造に欠陥があったため
キャビン内が瞬く間に加熱したことであった。
彼女は、計画された生存時間7日のですら享受することなく
誰も到達したことの無い虚空で独り、灼熱の中で息絶えていった。
彼女の名は「クドリャフカ
体重五キロの小さな犬。
飛びぬけて優秀かつ従順であったがゆえに
ユーリ・ガガーリンよりも三年以上早く宇宙旅行を達成し
無重力が生命を奪わないことをその命で証明した女の子。
願わくば、彼女の功績が
皆の心に少しでも残りますように。

↓本文
http://dic.nicovideo.jp/v/sm2433546



・・・・ひどいよね。
ありがとう、女の子





私もう号泣して、、、はあー・・・